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第244話

“組織のあるべき姿”を見据えた人材育成プランが必要! ~その2

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“組織のあるべき姿”を見据えた人材育成プランが必要! ~その2

ユーザー企業・IT部門の弱体化が指摘されるようになって久しくなります。近年はシステムの構築・運用のみならず、企画までをも一括してITサービス企業にアウトソーシングするケースが増えており、一部の企業には、「このままではIT戦略を実現できる人材が育たなくなる」という危機感も芽生え始めてきました。また、人手不足、および世界的な景気後退の影響で様々なコスト削減のプレッシャーも高まっています。その上にDX推進による新たな考え方の導入にも迫られています。
IT部門のあるべき姿を見据えた人材育成を行うためには、どういった点に考慮すべきであるかを明らかにした上で、スキル標準の活用法を提示したいと思います。

IT部門の「コア人材」とは

ビジネスへの貢献度が高いIT部門を目指すうえで欠かせないコア人材として、「イノベーター」「アーキテクト」「社内コンサルタント」の3種類の人材が考えられます。

イノベーターとは、アンテナを張り巡らして世の動きをすばやくキャッチし、新技術/製品の中から自社にとって価値の高いものを選び出し、有用なアイデアを着想できるような人材を指します。

アーキテクトと社内コンサルタントは、前節で触れた「変わらないスキル」を持つ人材です。アーキテクトは、ITとビジネスの両観点からインフラを俯瞰でき、統合的なアーキテクチャを構想できる人材であり、社内コンサルタントは、業務改革や課題解決を主導していく人材です。

IT部門がビジネス部門の下請けに甘んじることなくリーダーシップを発揮していくためにも、責任者はこの3種類のコア人材をモデル化したうえで、社内での育成を図っていく必要があります。

IT人材の「コミュニケーション能力」向上と次世代リーダーの育成

これからのIT人材に求められるコンピテンシーの1つに、高いコミュニケーション能力があります。もちろん、ITマネジメントのトップであるCIO自身のコミュニケーション能力も問われることになるわけですが、同時に、自社のITスタッフに高いコミュニケーション能力を習得させることが、IT部門の社内価値を向上させるうえで非常に有効な取り組みであることも、強く認識する必要があります。

さらには、潜在能力の高い人材を初期段階で見抜く眼力も、ITスタッフにリーダーシップやマネジメントのスキルを習得させるうえで欠かすことができません。

次世代のリーダーを育成するのは、育成プロジェクトに組織的に取り組み、それを実行に移すことが肝要です。単に出来合いのものを持ってきたような平凡な人材開発プログラムからは、平凡な人材しか生まれません。

リーダーの素養のあるIT人材の条件としては、次のようなものが挙げられます。

  • ビジネスのバックグラウンドを理解できる

  • ビジネス・パートナーと良好な関係を築ける

  • ビジョンを構築できる

  • 物事を進めるうえで必要な理論・方法論を持っている

  • 理論だけではなく高い実行能力を持っている

  • 適材適所を徹底し、遂行能力の高いチームを編成できる

  • 固定概念にとらわれない着想ができる

  • 困難に挑戦する気概を持っている

  • 自身の価値を理解し有効に使うことができる

  • 他人の価値を理解している

これらの条件を満たすリーダー候補に関して、コミュニケーションやリーダーシップのスキルを、上司や同僚、部下などあらゆる関係者から評価してもらうような仕組みを整えることも、CIOや責任者の役目の1つです。

次世代リーダーの育成は、企業の未来を支えることになる次世代のCIOをどう育て上げていくかという問題であり、現職のCIOにとっては重要な使命の1つだと言うことができます。


~その3につづく
次回は、スキル標準の活用で得られるメリットなどについて、お話を進めていきます。

公開日:

2022.03.11

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