今回は、iCD導入・活用プロセスの説明をお休みして、12月5日(金)目黒雅叙園で開催される「スキル標準ユーザーズカンファレンス」に関する情報をお届けします。
毎年末に開催され、11回目を迎える本イベントはスキル標準のみを取り上げた日本最大のものですが、特に今回はiCDをメインテーマに据えた内容になっています。企業における組織力強化、また人材のあり方にご興味のある皆様は、是非ご参加ください。
- 午前のトラック
- 基調講演Ⅰ「タイトル未定」
- 基調講演Ⅱ 「新しいスキル標準体系(iコンピテンシディクショナリ)の背景とねらい」
- 特別講演 「事業構想の意義と成果 - IT産業を中心に」
- 午後のトラック
- トラック1-1 「経営戦略に沿った課題解決を推進するシステム子会社の人材育成の在り方」
- トラック2-2 「情報処理技術者試験の活用と今後の方向性」
- トラック1-3 「『世界最先端IT国家創造宣言』について」
- トラック1-4 「情報専門系カリキュラム標準とスキル標準 - J17に向けて」
- トラック2-1 「iCD合同セッション」
- トラック2-2 「実業務に即した人財育成フレームワークの再構築について」~業務の見える化から全てがはじまる~
- トラック2-3 「CCSF活用状況と海外子会社への展開について」
午前のトラック
基調講演Ⅰ「タイトル未定」
経済産業省 商務情報政策局 守谷 学 氏
本トラックは基調講演として経済産業省の情報処理振興課の国策を語っていただきます。
予想される一つ目のトピックは、内閣官房が進める「世界最先端IT国家創造宣言」についてです。これは具体的な計画作りが終了し、実施の段階にはいっています。この中の人材育成分科会は、経済産業省も大きな役割を果たすことになっています。筆者も委員として参画していますが、キーワードとして「スキル標準」が明示されており、iCDをもとに検討していく流れになっています。
次に「サイバーセキュリティ戦略」についても挙げられるでしょう。これもスキル標準の中にセキュリティ人材を組み込んでいくという内容で、iCDを基にすでに作成されています。
3番目は、「次世代高度IT人材(融合IT人材)育成」についてですが、産業構造審議会の情報経済分科会人材育成ワーキンググループから出ている提言「専門分化から融合人材、マルチスキルへ」を基に進められています。急速に変化していく環境を前提に、経済産業省におけるIT人材育成政策の現状と今後の方向性が語られるでしょう。
基調講演Ⅱ 「新しいスキル標準体系(iコンピテンシディクショナリ)の背景とねらい」
独立行政法人 情報処理推進機構 理事 田中 久也氏
ここでは、iCD策定の背景、狙いなどが大きな視点で語られることになると思われます。かねてから企業価値を生み出すことを前提としたストーリー作りを考えておられ、単なる人材育成に閉じず、企業力・組織力向上におけるiCD活用について説明があるものと考えられます。
特別講演 「事業構想の意義と成果 - IT産業を中心に」
事業構想大学院大学 学長 清成 忠男 氏
元法政大学の総長であられる氏は、新しい起業ができる人材の育成に尽力されています。
事業構想立案とその実現ができる人材について、これから起業する方々だけではなく、厳しい競争を勝ち抜くために各企業が懸命に考え抜いていることにほかなりません。
経済産業省・IPAで進めている「融合人材」の基本的な考えもそこに根差しています。
必ず参加された皆様の役に立つお話となるでしょう。
午後のトラック
トラック1と2が並行して進められ、1は情報提供、2はiCDの概要・活用・事例、という構成になっています。
トラック1-1 「経営戦略に沿った課題解決を推進するシステム子会社の人材育成の在り方」
富士フイルムコンピューターシステム 株式会社
システム事業部 ITインフラ部 部長 柴田 英樹 氏
柴田氏は私がモデレータを務めたとある研究会でお話しいただき、その内容に感動を覚えたことから、今回講演をお願いすることになりました。
柴田氏自身が様々な経験を積まれ、融合人材やプロデューサー的な動きをされ、ビジネス推進の要となっておられます。その経験と、自信がぐんと成長されたきっかけやおこった事象などが、参加された皆様の共感を呼び今後の参考になることは間違いありません。
柴田氏はiCDについても勉強され、自社に取り入れることを検討中です。
トラック2-2 「情報処理技術者試験の活用と今後の方向性」
独立行政法人 情報処理推進機構
参事・IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター長 山城 宗久氏
情報処理技術者試験とiCDは、BOKを通して密接な関係にあります。そのあたりの今後の考え方や展望などを語られるでしょう。今まで企業に採用を推し進めてきた経緯もあり、iCDとの連携と今までの流れの継続については、IPAの重要な施策となるはずです。
トラック1-3 「『世界最先端IT国家創造宣言』について」
内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 企画官 永山 純弘 氏
先の経産省の説明でも取り上げましたが、初めて各省庁の横串を取り、本来の日本のICT戦略構想が具体化されています。委員を務めていることから無理を承知でお願いしたものですが、快くお引き受けいただきました。これから何が起こるか、国が何を考えているかを「国民のICTリテラシー向上」、「学生におけるICT教育の在り方」、「次世代ICT人材の在り方」を大きな視点で語られることになります。
トラック1-4 「情報専門系カリキュラム標準とスキル標準 - J17に向けて」
一般社団法人 情報処理学会 情報処理教育委員会
委員長 / 早稲田大学理工学術院 教授 筧 捷彦 氏
大学のカリキュラムの基本であるJ07は、J17にグレードアップを計画中です。
これを機にiCDと強く連携していくことを、具体策とともに明言される内容となります。
トラック2-1 「iCD合同セッション」
特定非営利活動法人 スキル標準ユーザー協会 専務理事 高橋 秀典
サントリーシステムテクノロジー 株式会社
システム開発部 統括マネージャー 加藤 芳彦 氏
筆者とコンサルテーションさせていただいているサントリーシステムテクノロジーの合同セッションとなります。
まず、筆者がiCDの構造や活用プロ説の説明をし、加藤氏が現場で使た場合どうなったかを語ります。考え方から実践の一気通貫の流れとなりますので、iCDを検討中の皆様には必聴の内容になります。
トラック2-2 「実業務に即した人財育成フレームワークの再構築について」
~業務の見える化から全てがはじまる~
株式会社 中電シーティーアイ
人財開発センター 人財開発部 専門課長 伊藤 秀行 氏
伊藤氏は中電シーティーアイのスキル標準を策定された中心人物です。
ITSSの時代から自社への適用を模索され、ほぼCCSFと同じ考えでの構成を策定されています。CCSFが公表されたときに、我々が支援をしてCCSFとの差分の分析を実施していますが、ほぼ一致した考え方・構造になっていました。CCSFはiCDの基本形ですので、今後の改善はiCDを中心にお考えになるということです。
自社にあったスキル標準構築の苦労話など、他では聞けないお話となります。
トラック2-3 「CCSF活用状況と海外子会社への展開について」
株式会社 メタテクノ
事業統括本部 デバイスエンジニアリング事業部 事業部長 武田 昌弘 氏
メタテクノはSSUGのワークショップに参加され、見事自社の仕組みを構築されました。
運用も2周り目に入り、いくつかの課題やその改善のポイントなどをお話しいただきます。
先行されている企業の説得力のあるお話が聞けるでしょう。
以上、1年に1回限りのスキル標準最大のイベントですので、是非ご参加ください。
公開日:
2022.03.11