前回はiCDの「タスクディクショナリ」について説明しました。今回は、もう一方の要である「スキルディクショナリ」について解説していきます。
その1から読んでいけば新しいソリューションを完全に理解することができます。
スキルディクショナリ/IT専門スキルの構造
スキルディクショナリは、IT専門スキル群とITヒューマンスキルの定義の2つで構成されています。

IT専門スキルは、タスクを支える能力(スキルや知識)を体系化したもので、スキル3階層と知識項目から構成されています。
特色としては次の通りです。
IT業務に必要なスキルと知識を、主要なBOKに基づき網羅的に構造化して提示
大分類はテクノロジ、メソドロジ、関連業務、ITヒューマンスキル、ビジネスその他(ユーザー領域)の5分類から構成
整理した内容を、次の各BOKを参照し、検証作業を実施
知識を含め、かなりの数の定義がされています。これをそのまま使おうとすると大変複雑で扱いにくいものになることが考えられます。次回以降の活用方法の中でも述べますが、企業活用においてはタスクが中心であり、常に意識して検討を進める必要があります。
あるべき姿をタスクで定義し、必要なスキルはそのあとで確認しながら必要なものだけを使うということを徹底することが重要です。
タスクとスキルの関係
活用するために便利なタスク・スキル関係表は、タスク小分類とスキル小分類を関係づけたもので、あるタスクを遂行するために必要なスキルを確認することができます。

ここでは、関係性を柔らかく定義してありますので、あくまで参照することにとどめ、自社の考えをベースに見直していくことが必要です。
スキルディクショナリ/ITヒューマンスキルの構造
ITヒューマンスキルの定義は、タスクとスキルを完全に分化したのと同様、今回の大きなトピックとも言えます。

図のように、「創造力」、「実行・実践力」、および「コミュニケーション力」に大別され、その下位はPDCAのサイクルをもとに定義されています。
シンプルながら網羅的であり、活用時に参照するには十分な内容です。
この分野では実績・経験、世界的視野で申し分のない平田謙次先生が監修されています。
~次回から活用法について解説します。
公開日:
2022.03.11