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コラム
第267話:スキルベース組織について 〜その2
 DX時代に勝ち残るには、ビジネスモデルの変革や新規事業創出を実現する必要があります。そのための人材の育成・獲得が企業にとって喫緊の課題です。欧米では「スキルベース組織」への移行が始まっていますが、進みつつあるジョブ型制度との整合も含めどのように対応していくかも重要です。それらを前提として、スキル標準を活用したDX人材の現実感のある見える化、人材獲得や育成・リスキリング、公正な評価につながる仕組みについてお話しします。
スキルベース組織の考え方
 前回述べたように、スキルベース組織ではタスク(機能)を細分化し、個々のスキルとタスクをマッチングさせることで、人材の採用、配置、育成、評価など、人材マネジメントのあらゆる側面でスキルを軸とした意思決定が行われることになります。これは、社員が持っているスキルに基づいて、その時々のプロジェクトや課題に最適な人材を組み合わせ、仕事を割り当てる仕組みを持つ組織であり、DX推進や変化の激しい市場において柔軟に人材を動かす組織運営を目指す考え方になります。
ジョブ型 / スキルベース型 ハイブリッド組織
クリックすると拡大  スキルベース組織はプロジェクトや課題に対して柔軟に対応できる反面、基幹システムなど安定的な運営を求められるものに対しては、その効果が期待できません。

 そこで、ジョブ型、スキルベース型のハイブリッド組織が考えられます。
これは、「会社の土台はジョブ型で安定を確保し、変化対応はスキルベースで柔軟に動かす」というもので、 両者を組み合わせることで「安定性と柔軟性」を両立させることが可能です。

・ベースはジョブ型(安定軸)
 社員に「基本的な役割(職務範囲)」を与え、達成度は役割り貢献・成果で評価。
 採用・等級・給与の基準として活用
・プロジェクトはスキルベース型(変化対応軸) 
 プロジェクトごとに必要なスキルを定義し、社員のスキルマップとマッチング。
 既存ジョブの枠を超えて、スキルが活かせる場を与え、将来価値・潜在能力を評価

 ハイブリッド組織にすることによって、経営側は安定した制度の上に変化対応力を持て、人材の潜在力を発掘することができます。
 社員側からは自分のスキルが社内外で認められやすく、キャリアの自由度が増し、キャリア開発意欲を刺激することになります。
 また、組織の面からは、新規事業・変革プロジェクトに最適人材を素早く動員することが可能となります。

 進みつつあるジョブ型制度との整合も含め、この流れにどのように対応していくかも重要です。スキル標準を活用してスキルベース組織を構築し、人材獲得や育成・リスキリング、公正な評価につなげていくことが最も効果的な施策となります。
登録:2025-12-16 12:40:05
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