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コラム
第72話:UISSの構造
 UISSのおかげで弊社サイトのアクセス数が驚異的に伸びています。UISSの情報があまり出回っていないのと、ユーザ企業の方々の危機感や人材育成に関する意識の高さの表れだと思います。64、68、69、70話に続き、今回はUISSの構造について、さらに詳しく説明します。
タスクフレームワーク
クリックすると拡大 タスクフレームワークとは、企業に存在する業務機能を図式化して分かり易く表現し、その中で、UISSの対象範囲であるIS機能を定義したものになります。

(図表出典:経済産業省)
タスク概要、機能・役割定義、キャリアフレームワーク
クリックすると拡大  タスク概要とは、UISS策定範囲のIS機能を分類し、それぞれの業務概要を定義したもので、機能・役割定義とは、タスク概要で定義した大括りのタスクを分割・詳細化して洗い出し、それらを実現するためのスキル、知識を対応付けて一覧化したものになります。
 そのタスクを実施する役割を持つ人材像を、キャリアフレームワークとして定義してあります。


(図表出典:経済産業省)
タスク、人材像の関係
クリックすると拡大  キャリアフレームワークで示す人材像の責任範囲はこの図のように位置づけられます。

(図表出典:経済産業省)

・ビジネスストラテジスト
 全社戦略の実現に向けた事業戦略を立案・評価する。
・ISストラテジスト
 事業戦略実現に向けたIS戦略を立案・評価する。
・プログラムマネージャ
 IS戦略の実現に向けて、複数の個別案件をマネジメントする。
・プロジェクトマネージャ
 IS戦略の実現に向けて、個別案件をマネジメントする。
・ISアナリスト
 IS戦略の実現に向けて、個別案件のIS企画を立案・評価する。
・アプリケーションデザイナ
 IS戦略の実現に向けた、個別案件のアプリケーションコンポネントの導入・保守を実施する。
・システムデザイナ
 IS戦略の実現に向けた、個別案件のシステムコンポネントの導入・保守を実施する。
・ISオペレーション
 ISの効果の最大化のために、システム運用を安定的・効率的に実施する。
・ISアドミニストレータ
 ISの効果の最大化のために、利用実態に即した活用計画を立案し、施策を遂行する。
・ISアーキテクト
 ビジネス環境の変化や情報技術の進展に、企業として継続的に対応するため、IT戦略を立案し、その構築と評価、維持・管理を行う。
・セキュリティアドミニストレータ
 全社の情報資産へのセキュリティにおける社内外からの脅威やリスクへの対応に責任を持つ。

レベル相場観
クリックすると拡大  この図のように、キャリアフレームワークで示されるそれぞれの人材像のスキルレベルと、業務経験レベルの2つの視点により、レベル相場観が定義されています。


(図表出典:経済産業省)
UISSの活用
クリックすると拡大  UISSでは、ユーザ企業のIT部門として必要な機能を網羅的に定義してあり、そこからUISSを活用する各企業の戦略やビジネスモデルを基に、必要なものを選択してくるという方式になっています。選択した機能に必要なスキル定義がサブセットになっているので、機能を選択するだけでスキルセットの基本形ができるという考え方です。活用側に軸足を置いた効果的な考え方で、企業戦略から入るという理想的なトップダウンでの策定手法と言えます。

(図表出典:経済産業省)
 
▲▽ 関連サイト ▲▽
第93話:UISSについての正しい理解
第97話:UISS、ITSSの入りやすい利活用法 その1
登録:2011-01-30 15:55:15
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