経済産業省の産業構造審議会・人材育成ワーキングでも、融合人材について議論がされました。また、現在進行中の内閣官房の議論でも、次世代のIT人材が注目されています。その中でも最も注目されているプロデューサを深堀りします。
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CCSFの視点でのプロデューサ・タスク |
CCSFはタスクを中心にまとめられたコンテンツの塊と、導入手法がカップリングされた画期的なスキル標準です。 そのタスクを使ってプロデューサの役割を表現することができます。つまり、責任範囲のタスクで役割を表現するということです。図は一部ですが、プロデューサの上流部分の責任範囲を示しています。
タスクは大・中・小分類に分かれ、粒度が細かくなっていく定義がされています。図は、その小分類のタスクを遂行するために必要な知識・スキルを表現しています。 このようにしておくと、タスクの範囲が変わったとしても柔軟に対応することができます。 |
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CCSFの視点でのプロデューサ・知識群 |
次の図は、タスクの分類とは離れて、知識まとめて分類した例です。
つまり、要求分析のタスキがあるとすれば、そのタスクを遂行するための知識・スキルがある、それをひとまとめにして分類体系を持つと、このように体系化されます。
このようにタスクと知識・スキルを別々に持つことによって、柔軟な組み合わせが実現できるばかりでなく、将来の変化への対応、メンテナンスにも効力を発揮するのです。
この考えは7月末に公表される「新CCSF」のベースとなっています。 |
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育成のための指針 |
このように、タスクー知識・スキルの関連が明らかになれば、効率的に育成するための考えや手順も考えやすくなります。
次にプロデューサ育成のための指針を列挙します。
1.一定の能力や資質を有する人材の選抜が基本 新しいサービスや製品の創出には多大なエネルギーが必要であり、豊富な知識、既存の ビジネスに対する問題意識、および現状変革に対する高い意欲などを持つ人材が集まって 取組むことが求められる。 2. 大きな視点から物事を考えさせ、新事業の創出や変革に向けた強いインセンティブ の提示 アイディア創出と実践の機会を与える。
3. 非日常的な場を与え、多様な価値観に触れさせることによる発想の熟成 多様な人材に触れる、優秀な人材に触れるなど、現場に入り込むことにより、自分自身で 課題を発見させる。
4. 一定の失敗が許される挑戦・実践の繰り返し 挑戦の機会を与え、その結果だけではなく、「挑戦すること」自体に評価を与える、あるいは 評価が下がることなどの心配なしに、次に挑戦できる仕組みを作ることにより、挑戦する人材 の数を増やす。
〜その6につづく |
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登録:2014-07-07 10:34:45
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