スキルスタンダード研究所は、各業界へのスキル標準の活用・推進、プロフェッショナル人材育成に向けたコンサルティングサービスを提供します。
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コラム
第224話:今後必要になる人材とは 〜その5
 経済産業省の産業構造審議会・人材育成ワーキングでも、融合人材について議論がされました。また、現在進行中の内閣官房の議論でも、次世代のIT人材が注目されています。その中でも最も注目されているプロデューサを深堀りします。

CCSFの視点でのプロデューサ・タスク 
クリックすると拡大  CCSFはタスクを中心にまとめられたコンテンツの塊と、導入手法がカップリングされた画期的なスキル標準です。
 そのタスクを使ってプロデューサの役割を表現することができます。つまり、責任範囲のタスクで役割を表現するということです。図は一部ですが、プロデューサの上流部分の責任範囲を示しています。

 タスクは大・中・小分類に分かれ、粒度が細かくなっていく定義がされています。図は、その小分類のタスクを遂行するために必要な知識・スキルを表現しています。
 このようにしておくと、タスクの範囲が変わったとしても柔軟に対応することができます。
CCSFの視点でのプロデューサ・知識群
クリックすると拡大  次の図は、タスクの分類とは離れて、知識まとめて分類した例です。

つまり、要求分析のタスキがあるとすれば、そのタスクを遂行するための知識・スキルがある、それをひとまとめにして分類体系を持つと、このように体系化されます。

 このようにタスクと知識・スキルを別々に持つことによって、柔軟な組み合わせが実現できるばかりでなく、将来の変化への対応、メンテナンスにも効力を発揮するのです。

 この考えは7月末に公表される「新CCSF」のベースとなっています。
育成のための指針
 このように、タスクー知識・スキルの関連が明らかになれば、効率的に育成するための考えや手順も考えやすくなります。

 次にプロデューサ育成のための指針を列挙します。


1.一定の能力や資質を有する人材の選抜が基本
 新しいサービスや製品の創出には多大なエネルギーが必要であり、豊富な知識、既存の
 ビジネスに対する問題意識、および現状変革に対する高い意欲などを持つ人材が集まって
 取組むことが求められる。
2. 大きな視点から物事を考えさせ、新事業の創出や変革に向けた強いインセンティブ
  の提示
 アイディア創出と実践の機会を与える。

3. 非日常的な場を与え、多様な価値観に触れさせることによる発想の熟成
 多様な人材に触れる、優秀な人材に触れるなど、現場に入り込むことにより、自分自身で
 課題を発見させる。

4. 一定の失敗が許される挑戦・実践の繰り返し
 挑戦の機会を与え、その結果だけではなく、「挑戦すること」自体に評価を与える、あるいは
 評価が下がることなどの心配なしに、次に挑戦できる仕組みを作ることにより、挑戦する人材
 の数を増やす。

  〜その6につづく
登録:2014-07-07 10:34:45
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