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コラム
第187話:12月1日「スキル標準ユーザーズ・カンファレンス」の見どころ
 12月1日(木)に、今年も恒例の「スキル標準ユーザーズ・カンファレンス」が、目黒雅叙園で開催されます。今回はその見どころについてお伝えします。
カンファレンスの意義
 2004年から続いている当イベントは、今回が8回目になります。当初はITSSだけが主役でしたが、UISSやETSSが公表されるにつれ、3つのスキル標準をテーマに開催されるようになり、主催のITSSユーザー協会もスキル標準ユーザー協会と名称を変えました。

 このようなスキル標準のみをテーマとしたイベントは他になく、多くの方がスキル標準の最新情報や、企業導入事例を求めて参加されます。

 今年は、スキル標準の元締めであるIPAとの共催が実現し、より中身の濃い充実した内容となっています。特に昨年夏より議論してきた「深化した共通キャリア・スキルフレームワーク」が、今回の最大のトピックです。ITスキル標準センターでも、今年度、および来年度の重要テーマとして挙げているということで、人材育成本部の田中本部長、ITスキル標準センターの主要メンバの皆さんも、相当力が入っている内容です。
(トラック2 午後一番のプログラム)
午前中のプログラム
基調講演 I
「高度IT人材の育成について(仮)」
 経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課 課長補佐 田辺雄史氏

基調講演 II
「未来志向の波を作れ  今、求められる人材イノベーション」
 独立行政法人情報処理推進機構 理事 田中久也氏

特別記念講演T
「震災復興支援プログラム「ITで日本を元気に!」」
 トライポッドワークス株式会社 代表取締役社長 佐々木賢一氏

特別記念講演U
「人が「つながる」マネジメント」
 株式会社ジェイフィール 代表 コンサルタント 高橋克徳氏

 主催者挨拶の後、例年通り基調講演として、経済産業省からは情報処理振興課の田辺課長補佐より、国として人材にまつわる戦略をお話しいただきます。今回はグローバルIT人材や次世代IT人材にスポットが当たるのではないでしょうか。

 次にIPAからは筆頭理事で人材育成本部長の田中氏から、国の政策を受けた具体的な展開計画をお話しいただけるでしょう。田中本部長は、ITスキル標準センターだけでなく、情報処理技術者試験も下部組織として統括されています。もともとITスペシャリスト・プロコミの委員でもあられたので、スキル標準には造詣が深く、つっこんだお話が期待できます。

 特別記念講演は2プログラムです。
まず、トライポッドワークスの佐々木社長です。仙台出身の彼は、日本オラクル時代に仙台支社長を務めていました。当時の新宅社長と一緒に、仙台支社の立ち上げ構想を練っていましたが、佐々木氏に白羽の矢が当たりました。もともと技術者の彼は、大変スマートにこなしていたのが印象深く残っています。ご存知の通り、仙台は3.11の震災で甚大な被害をこうむりましたが、その直後からの彼の目覚ましい活躍ぶりは、大きな評価を得ていました。その時の状況など興味深いお話が聞けることでしょう。

 2つ目は、ジェイフィールの高橋氏です。昨年当イベントで講演された明治大学の野田稔教授からの強い後押しで実現しました。著書も多く、最近では講演タイトルと同じ『人がつながるマネジメント』がヒットしています。コンサルタントとして著名な氏が、どういうお話をされるのか、大変楽しみです。
午後のプログラム トラック1
 ランチョンセッションとして、豆蔵スポンサーのセッションが用意されています。ITアーキテクトとして超有名な羽生田氏の語る「クラウド時代の新しいITエンジニア像」は興味津々です。

@ITSS事例
 「名古屋地区におけるスキル標準の取り組み」
 株式会社名古屋ソフトウェアセンター 取締役 山崎高文氏
 「人材育成にかける社長の熱い思い」
 株式会社ユニオンソフトマネジメント 取締役社長 青井基行氏

AUISS事例
 「人材育成、如何にIT人財にしていくか」
 大同火災海上保険株式会社 取締役 情報システム部長 島田洋之氏

BITSS事例
「中小ITベンダー人材育成優秀賞受賞企業」
 受賞企業

Cパネルディスカッション
「中小ITベンダー人材育成優秀賞企業表彰」
 〜組織の活性化による経営改革の実践にむけて〜
 中小ITベンダー人材育成優秀賞 審査員・受賞企業

 トップのITSS事例は、9月から10月にかけて名古屋ソフトウェアセンターで実施され、私が講師を務めた「スキル標準導入ワークショップ」を受講され、ITSS導入を果たしたユニオンソフトマネジメントの青井社長のお話です。自らエンジニアの代表とともに、WSに参加された熱血漢の熱い思いを語っていただけます。

 次にUISS事例の沖縄・大同火災海上・島田氏のお話が続きます。現在執筆編集中のUISS事例集にも掲載予定で、いろいろとお話をお聞きしましたが、このUISSの活用法は、他にあまり例を見ない効果的なものです。多くのご経験と強いリーダーシップを持たれ、ITSMにも通じた島田氏の人間味あふれた豊かなお話が聞けることでしょう。

 その次は、先だってIPAで発表された中小ITベンダ優秀賞の受賞企業です。私も審査員を務めたこの賞を受賞されたのは、オリンパスソフトウェアテクノロジー、日本電気航空宇宙システム、日本ビジネスエンジニアリングの3社と、特別賞のPro-SPIREです。
 ETSSの導入企業としてはもっとも有名なオリンパスソフトウェアテクノロジー、「はやぶさ」で有名なNEC航空宇宙システム、こちらは審査を担当しました。そして80代社長の威力が光る日本ビジネスエンジニアリングの3社と、特別賞のPro-SPIRE です。
 続くパネルは同受賞企業および審査員代表とのパネルですが、モデラーはこれまた超有名人、田口氏です。
午後のプログラム トラック2
@IPA/SSUGセッション
 「スキル標準 共通キャリア・スキルフレームワークの深化に向けた取組み」
 独立行政法人情報処理推進機構  島田高司氏
 特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会 高橋秀典

A「3つのスキル標準を有効活用できるスキル管理ツールの活用方法」
 特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会 ASP推進委員会
 委員長 小島明氏

B「ITスキル標準 カスタマサービス職 改訂提案〜ITスキル標準V3 2011にむけて〜」
 株式会社日立システムズ 人財教育本部 第2技術教育部 部長 植田由樹雄氏

CJUAS人材育成研究会 UISS分科会「UISS有効活用のための8ケ条」
 株式会社ローソン ITステーション システム企画 部長 かせ谷武宏氏

 まず一番目は、今回一番のトピック、「深化した共通キャリア・スキルフレームワーク」のお話です。タイトルは抽象的ですが、要はITSS、UISS、ETSSを使いこなせる共通インターフェースができるということです。使い勝手やメンテナンス性を高め、企業導入をやりやすくするために考えられたコンセプトです。公式に発表されるのは今回が初めてで、今後の発展を考える上で重要な内容になります。IPA・島田氏がコンセプトを語り、私が活用法をお話しします。このような大きなイベントで、今回のように2時間もの時間が取れることは2度とないでしょう。ここでしか聞けないお話に、是非ご期待ください。

 次に、その話を受けてSSUGが次のステップにいち早く対応するスキル管理ツールの説明です。

 ITSS・カスタマサービスのプロコミからは、改定案の解説があります。

 最後は、JUASの人材育成分科会での、UISSを有効活用するための議論のエッセンスを、ローソンのかせ谷氏にお話しいただきます。


1年に1度の素晴らしいイベントです。皆さん、ぜひお越しください。
▲▽ 関連サイト ▲▽
スキル標準ユーザーズ・カンファレンス申し込み
登録:2011-11-15 21:20:43
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