スキルスタンダード研究所は、各業界へのスキル標準の活用・推進、プロフェッショナル人材育成に向けたコンサルティングサービスを提供します。
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コラム
第13話:ユーザー企業版ベストプラクティス、ファイザー社の第2次フェーズがスタート
ファイザー社の「ITスキル標準」導入は、経済産業省やIPAから大きな評価を得ており、ユーザー企業のベストプラクティスという位置付けです。いよいよアウトソーサまで範囲を広げ、さらに英語化の上アジアパシフィックにまで運用を拡張する第2次フェーズがスタートしました。
1次フェーズから2次フェーズへ
ファイザー社はニューヨークに本社を置く世界最大の製薬会社で、ファイザー・ジャパンはアジア・パシフィックの一員という形態です。また、ファイザー社では、ITは経営にとって最も重要な戦略の一つです。CIT(Corporate Information Technology)は、そのITをシェアド・サービスで各事業部に企業情報システムとして提供し、さらにITインフラを維持管理していくミッションを持つ部署です。CIT-Asia Pacific全体は600名ほどの社員で構成され、CIT-Japanの社員としては30数名の方がおられます。そこにヒューレット・パッカードからアウトソーサーとして120名以上の方が来られています。1次フェーズはCIT-Japanの30数名の方が対象でしたが、2次フェーズはアウトソーサーの120名、及びCIT-APの600名の皆様が対象になります。
サービスレベルのアップ
では、ファイザー社はどのような目的で「ITスキル標準」導入を決意されたのでしょうか。それは以下の通りです。

-人材育成のために何にどのくらい投資するべきかの判断材料とする。
-継続的なスキルの定量的測定を行い、長期的な人材育成の一助とする。
-個人のキャリアパス構築の指標とし、モチベーションの向上を図る。
-ビジネス戦略上の適材適所を実現するため、各サイトおよび各IT組織における人材のスキルの定量的測定の実現。
-上司、部下間の能力評価時のコミュニケーションツールの提供

ヒューレット・パッカードから来られているアウトソーサーの皆さんは、当然ファイザー社とは別会社という位置付けですが、「CITのメンバである」ということを徹底されています。CITメンバということで、同じように育成対象だということです。
全てはファイザー様のエンドユーザーに対するサービスレベルの向上が目的です。
私は、ここにこれからの新しいアウトソーシングのスタイルを見ました。
登録:2011-01-30 15:37:16
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