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コラム
第108話:ITSS V3と新・情報処理技術者試験の対応について
 10月30日に開催されたIPAフォーラムで、ITSS V3の概要や新・情報処理技術者試験の枠組みとの対応が発表されました。ITに関わる企業、人材にとって注目度の高い内容ですので、しっかり理解しておきましょう。
新・情報処理技術者試験について
クリックすると拡大  106話でも触れたように、来年3月より新・情報処理技術者試験制度がスタートする予定です。産業構造審議会の人材育成ワーキンググループでの議論を踏まえて、大幅な見直しが行われています。(106話参照)
 IPAから発行されている「新・情報処理試験の手引き(案)」では特定のスキル標準、たとえばITSSについてどうするかということは書かれていません。あくまで先のワーキンググループがレポートした中で定義されているITSS、UISS、ETSSを統合した「共通キャリアスキルフレームワーク」をベースにまとめられています。図の新試験体系を見れば、それは一目瞭然です。



                                        出典:IPA
IPAフォーラムでの発表
クリックすると拡大  10月30日に開催されたIPAフォーラムでは、ITSS V3の改定方針の発表に合わせて、新・情報処理技術者試験との対応も発表されています。(図参照)
 先の新試験体系が、ITSS V3キャリアフレームワークにきれいにマッピングされています。これで「一目見て理解できる」ことになりました。つまり、レベル1〜3は情報処理技術者試験の資格と1:1に位置付いたわけです。
 ただし、解消しておかないといけないのは、レベル3と応用技術者試験の位置づけが、職種専門分野単位となっていないところをどのように説明していくかということです。今までのレベル観でいくと、レベル3のエンジニアは独力で何でもできるという定義で、少なくともその職種専門分野においてプロフェッショナルと呼べると思います。そこを一律の単なるレベル3と試験が対応というのが、元々のポリシーと矛盾することになります。レベル3までに最も多くのエンジニアが位置付くのは明確なわけですから、このポイントは是非とも早めに説明を加えておく必要があります。
 スキル熟達度がとか、達成度がなんていう禅問答ではなくて、現実感のある分かりやすくシンプルな説明を期待します。
▲▽ 関連サイト ▲▽
第106話:ITSS V3、UISSの方向性と情報処理試験との関係
新・情報処理試験の手引き(案)
登録:2011-01-30 15:56:37
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